個人でできる庭木のお手入れ

植木職人が庭木の手入れに来るのは一年に一度 というご家庭が大多数でございます。
茂りや徒長で通行の妨げになっている植物を、手が届く範囲だけでもすぐにでもどうにかしたい場合の庭木のお手入れ方法としてご参考ください。

もちろん、高所や手入れの難しい樹木は無理せず職人にお任せください!

庭木をお手入れする理由────────────────────────────────────

野生の植物と違い、庭木や植栽は放置すると植物の生長を妨げたり病気の発生につながる他、
(!)樹木類・・・蜂が巣を作る可能性、クモの巣や毛虫の発生
(!)下草類・・・ヘビや虫の隠れ場所になる可能性、野良猫や野生動物の排泄場所になる可能性
(!)水草類・・・水たまりに放置された水草や泥は腐敗による悪臭、蚊の発生の原因

等々、生活へのリスクが高まりますのでお手入れが必要です。お客様の方でも定期的なチェックをされる事をおすすめいたします。
※葉裏や見えない場所に潜む毒虫等に注意を払って作業を行ってください。
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■枝の切り方 ■グランドカバー(下草)のお手入れ ■花ガラ摘み ■切るべき枝の見分け方

 

 

 

 

枝の切り方

・枝が塀の外に出てしまった ・外壁や窓に当たっている ・通路まで伸びてしまった 等
早急に枝を除去しなければいけない場合にご参考になさってください。


用意するもの
■剪定バサミ・ノコギリ・植木バサミ 等(切りたい枝の太さで使い分けてください)
■軍手や丈夫な作業手袋


基本の剪定方法
どのような切り方でも間違いではありませんが、見栄えの良い樹形を長持ちさせる方法になります。
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※広葉樹の場合・・・切ったところからも新しく芽が出てきます。

※針葉樹の場合・・・切ったところからは二度と新芽が出ません。
こちらを念頭に置いて注意しながら作業を行ってください。
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×強い枝が伸び放題の元の木
このように通り道やお家側、塀の外等、支障が出る場所に伸びた枝。
△あまりよくない例
この切り方も間違いではありませんが、広葉樹の場合切り口から新芽が出る為再びそこから生長し、すぐに塞いでしまいます。
また樹形の乱れにも繋がり、巨大化していきます。
〇剪定の一例
枝を落とす場合は木のバランスも見ながら枝の根元で剪定します。

 

ナンテンの高さを落とす場合

ほぼどこのお庭でも植えずとも生え、葉が茂るナンテン。
コンパクトにしたい
場合はこちらをご参考になさってください。不要であれば地面すれすれの根元から取ってしまいましょう。

●高さを落としたい場合は枝分かれの箇所で切り落とします。
先端を切らないようにしてください。

・高さを落とさない場合は枝分かれの箇所で新しく生えた低い方を切ります。

●生い茂る葉は、先端の数枝を残しあとはすべて手でむしって取ってしまいましょう。
☆ハサミで切るとピッピッと飛び出した茎が茶色くなって残り、見栄えが良くありませんので手でむしるのがおすすめです。


 

下草、グランドカバーのお手入れ

グランドカバー(下草、地被植物)とは、グリーン多めのお庭の景観作りをしながら雑草の抑制表土の乾燥予防、また温度調節等の重要な役割があります。
枯れてしまうと役割を果たせず、生長しすぎると虫やヘビの隠れ場所、野生動物の排泄場所になりえますので添え物と思わず、こちらもしっかりとお手入れしましょう。


用意するもの
■軍手や丈夫な作業手袋
■剪定バサミ・植木バサミ(必要であれば)

主な下草の基本の手入れ方法

コケ植物 ・ミズゴケ・スギゴケ 等 極端な乾燥、潤いに弱いので都度水分量を管理してください。
その性質上蒸れに弱い為コケの上には物を置かず、葉が乗っていたら取り除いてください。
シダ植物 ・タマシダ・トキワシノブ 等 混みあった葉を取り除き、ふんわり覆いかぶさるような形で残します。
間に詰まったゴミを取り除きます。
ツル植物 ・ハツユキカヅラ・ヘデラ 等 伸びすぎて他の植物や物に干渉している葉を適度な長さで残して切ります。
ほふく性植物 ・ハイビャクシン・ローズマリー 等 伸びすぎて他の植物や物に干渉している葉を短く刈り込みます。
混みあった部分は透かすように剪定します。
地下茎植物 ・ギボウシ・タマリュウ・オリヅルラン・ハラン 等 間にゴミが溜まりやすいので、クシで解くように枯葉を取るついでにゴミも取ります。地下茎で繋がっているので多少株ごと取れても大丈夫です。
混みあっている場合は手で握れるくらいの量を束で握り、根元から切ります。市松模様のように飛び飛びになるような割合で取り除くときれいです。

下草は雑草や落ち葉と混ざることが多いため、葉と葉の間に詰まったゴミや上に乗った落ち葉を取り除いて役割を果たせるようにしてあげることが基本です。

!要注意!
※ハランのような縦に長く、株が増えてどんどん面積を増やしていくような植物は中に虫やヤスデ、ヘビが入り込みやすいです。
棒で突くなどして確認し、急に手を突っ込まないようにしましょう。

※タマリュウやオリヅルランといったふんわりとした植物は野良猫などがトイレにする可能性があります。先に匂いで確認しましょう。


花ガラ摘み

花ガラとは、咲き終わった花のことです。

自然に散るのを待ってそのままにしておくと残しておくべき他の葉に養分が行き渡らずに弱る原因になります。
また葉にへばりついた腐った花弁が、カビや病気を発生させます。地面や植木鉢にこびりつくこともあります。
お花を楽しんだ後は速やかに摘み取り、また来年きれいに咲くようにしましょう。


用意するもの
■軍手や丈夫な作業手袋
■手で摘むのが難しい花はハサミ


花ガラの摘み方

花だけ切るツツジ・ツバキ・サザンカ 等
花のすぐ下で摘む。
枝や花茎を切るアジサイ・バラ・ウメ 等
花芽が出ているところの上で切る。
徒長先に花が生るものは上の方を、根元に花が生るものは下の方を、花芽を残すように切る。
キンモクセイ 等
小さくたくさん生る花は振るって落とす。
その後しっかりとお掃除をしましょう。

切るべき枝の見分け方

ここで言う切るべき枝とは、生長を妨げるもの樹形を乱すものを指し、一般的には忌み枝と言います。
放置すると育てたい枝や花芽の栄養を奪ったり、風通しや日当たりが悪くなり枯れる原因になりえます。
忌み枝を取ってあげるだけでも樹形が整いスッキリとしますので、季節の変わり目くらいの頻度でチェックしてみましょう。


用意するもの
■剪定バサミ
■軍手や丈夫な作業手袋

忌み枝の種類

立ち枝真っすぐ上に伸びた枝。 下り枝真っすぐ下に伸びた枝。 逆さ枝幹に向かって伸びた枝。 徒長枝短期間でひと際強く長く伸びた若い枝。
交差枝交差している枝。
★他の枝との関係を考慮し、形の良い方を残してどちらか一方を切ります。
絡み枝絡まりついた枝。 並行枝同じ方向に並んで伸びた枝。
★他の枝との関係を考慮し、形の良い方を残してどちらか一方を切ります。
車枝同じところから放射線状に何本も枝が生えた状態のもの。
★形の良い枝を残して他を切るか、そうなってしまった枝ごと切り落とします。

切り方
・切り落としたい枝(この図では赤色部分の枝)をしっかりと掴み、付け根ギリギリで切ります。
樹木の種類や枝のサイズにかかわらず忌み枝の処理の仕方はすべて同じです。

長年刈り込みの玉仕立てで目の詰まった低木も、これを応用して枝を取ってあげるとスッキリと風通しが良くなり蜂が巣を作りにくくなります。


 

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